昭和34(1959)年に広島県手をつなぐ育成会が結成されて66年が経ちました。設立当初より一貫して知的障害のある人の幸せと福祉向上を願い、活動してまいりました。当時は、『就学猶予』という名の施策の下、学校教育を受けることすら難しかった時代でしたが、先達や関係機関のご努力により、養護学校が義務教育化となり、福祉サービスも随分充実してまいりました。しかしながら、現在でも地域の中では、障害者への偏見と差別が無くなっているという情況ではないように思います。それは、障害の特性が十分理解されてないからだと思います。
平成29(2016)年7月、障害者施設「津久井やまゆり園」で19人の障害者の命が奪われる凄惨な事件が起き、世論に「障害者の命の尊厳」について大きな一石を投じるものとなりました。
どんな障害があってもかけがいのない命です。価値のない命など一つもありません。
知的・発達障害のある人は、自分の気持ちを伝えることが苦手な人が多く、時にはその意表を突く表現が周囲を驚かせるかもしれませんが、必ず意味があります。そんな彼らのことを、皆さんに「知ってください」「仲間として受け入れてください」という想いを込めて、平成24(2012)年に知的・発達障害者の理解啓発活動を行う「ひろしま・あび隊」を結成しました。疑似体験を通して知的・発達障害者の困難さの理解を広め,13年間で3万人を超える受講者があり、楽しく分かりやすいとご好評をいただいております。現在、福山市や呉市、廿日市市でも立ち上げています。広島県あいサポート運動に登録しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
また、本人のことを第三者に詳しく伝えるためのツール「心をつなぐサポートファイルひろしま~YUI~」を令和4(2022)年に改定しました。多様化する障害へも対応し、より使いやすくなり、さらに多くの皆様にご利用いただきたいと考えています。説明会等出向きますのでお声掛けください。
当法人の本人活動は活発で、「本人のための本人による相談会」や「県大会」では多くの皆さんが意見を出し合い交流しています。「私たち抜きで私たちのことを決めないでください」の言葉通り、本人の想いに寄り添っていきたいと思っています。本人のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
障害のある人もない人も、誰もが排除されることなく、全ての人が共に生きる『共生社会』の実現を目指し、育成会はこれからも活動を続けてまいります。
皆様も会員として、また賛助会員として、ぜひお力をお貸しくだい。今後とも、ご支援ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。